任意法規というのは、法律の規定のうち、それに反する法律行為をしても、それが無効とならない規定のことをいいます。 ちなみに、任意法規は、任意規定とも呼ばれます。
強行法規(強行規定)というのは、法規に反する法律行為が無効となる法規のことをいいます。 公法上の規定のほとんどは、この強行法規なのですが、営業の許可や取締りなどを目的とする取締法規に反する行為については、処罰されることはあっても、民事上は無効とはされないことが多いです。
私法では、次のようなものは強行法規であることが多いです。 ■身分、会社、物権など第三者の利害に関するもの ■借地、借家労働などの社会法 しかしながら、それ以外の民事法というのは、ほとんどが任意法規です。
任意法規は、次のものに分けられます。 ■解釈規定 ⇒ 当事者の意思解釈のためのものです。 ■補充規定 ⇒ 当事者の意思表示の補充のためのものです。