住宅ローン関連の雑誌などでは、『頭金は物件の最低2割必要』という内容をよく見かけます。では、この最低2割の根拠は何なのでしょうか？

これは、以前の住宅ローンが、基本的に物件価格の80％までが融資限度であったことからこのように言われているのではないかと思われます。

この点に関して言えば、最近ではフラット３５は物件価格の90％まで融資可能ということになっていますし、民間の金融機関の中には100％融資可能の商品も多々あります。

では、頭金は0〜1割程度でもいいのでしょうか？

頭金をいくらくらい用意したらよいのかということについては、一概には言えません。

実際、頭金が用意できるのとできないのとでは、借入金額が変わってきますので、多額の頭金を入れて借入金額を少なくすれば、月々の返済額も総返済額も少なくすることができます。

とはいっても、頭金が必要だからといって、貯蓄のすべてを投入してしまったために、子供の教育費までなくなってしまい、子供の教育資金のために「教育ローン」を借りるはめになっては、一体何のために多額の頭金を入れたのかわからなくなってしまいます。

よって、こうしたことにならないように、まずは次のようなことを行うのがオススメです。

■住宅購入時に必要な費用の予算を組む。
■住宅取得後に継続的に必要な費用の予算を組む。
■現在の住居費からの返済可能額を算定する。

そして、その上で、ライフプランニング表を作成します。このライフプランニング表には、ライフイベントとキャッシュフローの2つを取り入れるようにします。