最近の住宅ローンの特徴はどうなっていますか?
最近の住宅ローンの特徴としては、リスクが細分化された商品や、個別のニーズに合わせた商品が多く出てきています。
具体的には、「一定期間金利の優遇をつける」、「金利上昇リスクを回避する商品の発売」、「繰上返済や保証料を無料にする」、「女性向けなどの特約付きの商品の増加」などがあげられます。
また、航空会社と金融機関が提携して、住宅ローンの利用でマイレージが獲得できるなど、ローンには直接関係ない特典の付いた商品も出てきています。
「一定期間金利の優遇をつける」について
将来の金利上昇が心配ではあるけれど、目先の金利は低く抑えたいというニーズも多いですので、こういったニーズに応えるため、一定期間、標準金利から一定金利を優遇する商品が多々出てきています。
これらの商品選択に際しては、全期間固定金利型との金利の損益分岐点をシミュレーションしておくことが重要になります。
「金利上昇リスクを回避する商品の発売」
日銀の量的緩和政策が解除されて以来、金利上昇リスクが懸念されていますが、そのような中で金利変動リスクを抑えるために長期間金利を固定する商品が注目されています。
中でもフラット35の利用者は年々増加していて、民間金融機関でも証券化を利用した長期固定型商品を続々と販売しています。
「繰上返済や保証料を無料にする」 について
若い世代のニーズとして、頭金が少ないことから諸経費が割安なものや、繰上返済がいつでも自由に無料でできるものというのがあります。
これらのニーズに応えるため、繰上返済や保証料を無料にする商品や、インターネットで手続ができるものなどが増えています。
「女性向けなどの特約付きの商品の増加」について
最近では、女性が金融機関の重要な顧客になっていることや、失業や病気やケガによって勤務できなくなるなど生活上のリスクに備えるニーズから、様々な特典や特約付きの商品が多く販売されるようになってきています。
特に、三大疾病や失業などで就業できなくなったときに、ローン返済負担が軽減する商品が増えています。 |