住宅ローンの資金計画ガイド(2010-2011)



低金利ローンの選択は?

低金利のローンを選んでもいいの?

金利が非常に低い場合には、変動金利型や固定期間選択型のローンを利用したくなりますが、はたして将来的に家計に余裕ができるのであれば、低金利のローンを使ってもよいのでしょうか?

全期間固定金利型のローンのほうが安心ではありますが、金利が低い方が毎月の返済もラクになるのは事実です。

実際、現在の変動金利型は2%台半ばであり、金融機関が定めた条件をクリアできれば、さらに低い優遇金利も使えるわけですから、返済額も少なくなりかなり魅力的です。

しかしながら、将来の金利が上昇してしまった場合のことを考えると迷われると思います。

このような場合は、将来的に、収入アップや支出ダウンが確実であるなら、金利が上昇しても返済できる可能性はありますので、収入アップや支出ダウンが何年後なのか、家計の余裕はどれくらいできるのかを明確にしておきたいです。

そのうえで、金利上昇によって返済額が増えた場合でも返済できるのかどうかをシミュレーションしておくようにします。

なお、元金均等返済であれば、変動金利でも残債はある程度計画的に減らすことが可能です。

収入アップ・支出ダウンが不確定な場合のポイントは?

収入アップ・支出ダウンが不確定な場合には、次のようなポイントを押さえておきたいです。

■返済額に無理のない範囲で借りておき、家計に余裕ができた段階で繰り上げ返済をしたいです。
■繰り上げ返済に手数料がかかる場合には、軽減される利息と手数料の差額を考えて実行するようにします。
■こまめに繰り上げ返済をするのであれば、返済手数料無料や、少額から繰り上げできる住宅ローンが有利です。

なお、収入アップや支出ダウンでできた余裕資金を住宅ローン返済に活用する場合には、毎回の返済額を増やして返済期間を短くする「条件変更」もあります。

ただし、一度短くした返済期間を、後で延ばすことは難しいですから、一時的な収入アップや支出ダウンの場合には、繰り上げ返済を積極的に活用するほうがよいと思われます。


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